【泌尿器科】難治性過活動性膀胱・神経因性膀胱の新しい治療法について
2021.5.11
【泌尿器科】難治性過活動性膀胱・神経因性膀胱の新しい治療法について
ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法のご案内
当院では、難治性の過活動膀胱、難治性の神経因性膀胱に対する「ボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法」を行っております。2020年4月より健康保険適用開始となった新しい治療法です。
ボトックスを膀胱壁内に注射することで筋弛緩作用を示し、過活動膀胱、神経因性膀胱による様々な症状(尿意切迫感、頻尿、尿失禁)を改善する治療法です。
治療法後、2~3日で効果が表れ、通常は4~8ヶ月効果が維持します。内服液での治療効果が乏しい方や、口渇や便秘等の副作用で内服液の継続が困難な方がボトックス治療の適用になります。
ボツリヌス療法とは?
◎ ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌がつくる天然 のたんぱく質(A型ボツリヌス毒素)から精製された薬を膀胱内に直接注射する治療法です。
◎ ボツリヌス菌を注射するわけではありませんの で、ボツリヌス菌に感染する心配はありません。
◎ A型ボツリヌス毒素を膀胱の排尿筋に投与する ことで、膀胱の異常な収縮をおさえます。
◎ この薬は、過活動膀胱、神経因性膀胱をはじめ、さまざまな疾患の治療薬として世界90ヵ国以上で認可されており(2019年12月現在)、日本で もまぶたや顔面のけいれん、首や手足の姿勢異 常などに対して使用されています。
ボツリヌス療法の効果は?
ボツリヌス療法は、行動療法や飲み薬・貼り薬で十分な効果が得られない場合、または副作用などの理由で治療継続が難しい 場合の治療法です。
過活動膀胱では下記の3症状、神経因性膀胱 では尿失禁に対して行われます。
効果は通常、治療後2~3日であらわれ、過活動膀胱では4~ 8ヵ月、神経因性膀胱では 8~11ヵ月にわたって持続します (効果の程度や持続期間には個人差があります)。
効果がなく なってきたら、あらためて治療が必要となる対症療法です。
再投与の時期については医師にご相談ください。
ボツリヌス療法の作用は? 治療法は?
過活動膀胱、神経因性膀胱は、膀胱 の筋肉が異常な収縮を生じることで 起こります。
ボツリヌス療法は、膀胱の筋肉をゆるめ、異常な収縮をおさえる作用が あります。 治療には膀胱鏡を使用し、異常な収縮が生じている膀胱の筋肉に、20~ 30ヵ所、直接薬を注射します。
注射は10 ~20 分ほどで終了します。
日帰りでも治療が可能ですが、当院では、入院による手術室での治療を推奨しています。
万が一「尿が出にくい」などの副作用が生じた場合に対応できるようにするため、基本的に入院期間は1泊2日で行います。
※健康保険で治療できます。詳しくは、担当医までご相談ください。
- 当院泌尿器科の詳細はこちら⇒泌尿器科
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