5階南病棟(外科系病棟)の紹介
入院患者さんに安心して治療に専念していただき、心身ともに一日も早く回復していただくためには、
入院中の環境も大きく影響するものです。
手術入院が多い外科系病棟の取り組みをご紹介します。
主な対象疾患と看護方針
当病棟は消化器外科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・乳腺外科を有する外科系の混合病棟でリカバリー室を含め50床あります。
消化器外科では、胃癌・大腸癌をはじめとする消化器悪性腫瘍の手術療法は各種学会ガイドラインに従い、根治性と機能温存(QOL向上)のバランスを考慮した術式選択を行っています。
比較的早期の胃癌・大腸癌に対しては腹腔鏡下手術を行い、進行癌に関しては根治を目指した手術を行っています。
進行癌術後症例に対しては積極的に術後補助化学療法を行い、手術不能な高度進行癌症例に対しては患者さんと十分相談した上で抗癌剤治療を行っています。
退院後に抗癌剤治療を受ける患者さんについては、外来と連携を取りながら、入院中に化学療法室でオリエンテーションを行います。
また初回の化学療法を入院で行うなど、患者さんの不安を少しでも軽減できるよう工夫しています。
その他、胆石症や鼡径ヘルニアなどの良性疾患・消化管穿孔・イレウス・急性虫垂炎・乳がんの手術も行っています。
毎朝医師・看護師とともに回診を実施し、また毎週水曜には総回診を行うことで患者さんの情報共有に努め、医師・看護師が積極的に意見交換を行う場を作ることで良好なコミュニケーションを図ることができています。
人工呼吸器の管理にも力を入れ、重症患者さんにも対応できるようになりました。
耳鼻咽喉科では突発性難聴・顔面神経麻痺・咽頭炎・慢性副鼻腔炎・睡眠時無呼吸症候群の患者さんが多く、泌尿器科では前立腺肥大症・前立腺癌・膀胱癌の患者さんが多く入院されています。
「笑顔と感謝であふれる病棟」を目指して
当病棟では、急性期から終末期まで各時期に応じた看護を実践しています。
患者さんに寄り添う気持ちを大切にして、人にやさしく温もりの伝わる看護を目指しています。
また、看護師だけではなく、医師や薬剤師・ソーシャルワーカー・その他の専門的チームと連携を図り、患者さんやご家族の意向も考慮した上で、同じ目標に向かって治療ができるように努めています。
そのため、定期的な勉強会も開催し、「学ぶ意欲」をもって仕事をしています。
子育て世代から若手まで生活状況に応じて様々な勤務体制の看護師がお互いに助け合い、和気あいあいと働いています。
ONとOFFのメリハリをつけ、OFFの時は先輩後輩関係なく、共通の趣味を楽しむなどコミュニケーションがよい病棟です。
緊急性の高い治療も多い中で、忙しいときこそお互いに声をかけながら、集中力を発揮しつつ「笑顔と感謝であふれる病棟」をモットーに頑張っています。
今後も研鑽を重ね、地域の皆様からさらに信頼される病棟を目指してまいります。